思わずほろりとくる名作『赤ちゃんと僕』
【中古】赤ちゃんと僕 <全18巻セット> / 羅川真里茂(コミックセット) 価格:3,048円 |
ついつい懐かしくて全巻まとめ買いしてしまいました(;^_^A
花とゆめは家族ものが多いイメージで、私が花とゆめの中で一等好きな漫画です^^
幼いころは一巻ごとに大号泣してました・・・(実際読んでいたのは2,3巻程度だったのですが)。
時折昔見た漫画を全巻見たい衝動に襲われます。
完結した漫画ならなおさらに。
あらすじ
母を亡くした主人公が幼い弟の世話をしながら奮闘する日常と周りとの交流を主に描いたホームコメディで、1話から数話完結の話で構成される。また扱われるテーマは多岐に渡り、時には非常に深刻なテーマ(いじめ、家族との確執を含む家庭問題など)も扱う。
(Wikipediaより)
ハートフルなお話です。
主人公の拓也はまだ小学生。母親を亡くしてしまってまだまだ甘えたりない年ごろにもかかわらず弟の世話をしなければいけない、頭ではわかっているけど心が追い付いていない状況です。
母親と写っている唯一の写真を弟の実に落書きされて怒って口をきかなくなるなど大人のまねごとをせざるを得ない子供という印象でした。
だからこそ普段大人びた子供が時折見せる本来の顔が切なく感じてしまうのでしょう。
主人公の思春期特有の不安定さと元来の優しさ、弟の幼さゆえの横暴さだったりがぶつかりあって成長していく様はついつい涙ぐんでしまいます。
片親ゆえに担任から家族のことに関する作文を無理しなくていいと言われたり、同級生からは可哀そうと言われたりと、今では珍しくない片親ですが周りが少し偏見のまなざしで見るような描写もありますね。
小さい頃は拓也に実のことを任せすぎる父親に不満もありました。親なら子供の面倒もちゃんと見ろ、と。
けれど大人も人間なんですね。子供のころの私はどうやら大人に夢を見すぎて大人なら大丈夫、何でもできると思っていたようです。
今になって読み返してみると、父親も必死なんですよね。
これは二人の成長物語でもありますが、同時に周りもまた成長していく物語なのだなあと改めて感じます。
私が生まれたときにはもうすでに完結していた漫画ですが、今でも色あせず家族の温かさを教えてくれる名作です。
同時にどこかノスタルジーな気持ちにもさせてくれます。
よろしければぜひ。