短編

『箱』 小説

※似非ホラー風味 " data-en-clipboard="true">1. 目が覚めた。ミンミン、ミンミンと鳴く蝉の声がより一層暑さを加速させる夜であった。 喉の渇きを覚えた高遠礼司は、暑さで怠い身体を起こし台所へと向かう。足裏からひんやりと這い上がる感触とぎしぎしと音…