『心に太陽を持て』 山本有三著

 

 

くちびるに歌を持て、』

 

 

 

『心に太陽を持て』というのは山本有三が子供達に向けて書いた短編集であり、今も読まれている名作です。

 

と、いうわけで今回は山本有三著、『心に太陽を持て』をオススメしたいと思います╰(*´︶`*)╯

 

最初に書いた通り、この本は子供向けに書かれた児童文学ではありますが、大人が読んでもグッと来る話が数多くあります。

全ての話に共通するものとしては、一貫して上を向き、希望を忘れない前向きな姿勢です。

歴史の背景もしっかり描写してくれているのでなんとなーくふんわりと歴史に詳しくなった気もします笑

 

 

ちなみに私は小学生の頃の道徳の授業を思い出しました😅

難しい言葉はあまりなく、優しい言葉遣いを選んでいるところも道徳の教科書のようでした!

あの頃は眠いばかりでつまらなかった道徳の授業ですが今になって少しはまじめにやってみれば良かったかも、と少し悔しかったり(c" ತ,_ತ)

 

今の時代では少し古臭く、綺麗事のようなところもありますが、今の文学にはない穏やかさを感じさせる一冊です。

 

 

 

 

私が最も好きなのは「パナマ運河物語」で、大雑把にあらすじを説明すると、

 

 

いっけな〜い命令命令!私、命令に忠実なしがない軍人!ある日太平洋と大西洋を結ぶパナマ運河を作れって大統領に命令されちゃった!それだけでも難しいのに色んな人種、職業の人たちを纏めろ!?伝染病も蔓延して作業が進まない!?勿論みんなの命も守らなきゃ!!問題が山積みだよ〜!一体どうすれば…!

でも、私たちならできるよ!

次回、「海の、道」

お楽しみに!

 

 

って感じです。

 

……

………

 

……とりあえず「パナマ運河物語」作中の気に入った一文を載せておきます。

 

『運河を掘りにきたのか、墓を掘りにきたのか、わからないようなありさまです。』

 

彼のちょっとした所に挟まれるブラックジョークのようなユーモアがあるところも魅力的の一つですね(*´꒳`*)

 

 

 

ここだけの話、昔はぶっちゃけ心に太陽を持てという詩は山本有三著だと思ってました(^◇^;)

この詩はツェーザル・フライシュレンというドイツの詩人が著者であり、山本有三が翻訳したのです。

ですからこの詩は元々山本有三著ではないというね…。

でも!力強く前向きなこの詩は!オススメです!

皆さんもよろしければぜひどうぞ^_^

 

 

心に太陽を持て改版 (新潮文庫) [ 山本有三 ]

価格:605円